今週は山本武夫先生の作品1点のみのご紹介です。
山本武夫先生は小村雪岱先生に師事し美人画や舞台美術を学び、大学卒業後は資生堂意匠部に入社しグラフィックデザイナーとして活躍します。その後は歌舞伎座での舞台デザインや時代小説の挿絵、書籍の装幀などを手掛け、数多くの仕事を残しました。
入荷作品は辰巳芸者の米八が物憂げに涼む姿を描いた作品です。山本先生の作品といえば大きな目の美人が印象的ですが、本作は切れ長のすっきり美人です。修業時代から竹久夢二先生、岩田専太郎先生、伊東深水先生、鏑木清方先生などたくさんの肉筆美人画を見てきましたが、個人的にはベスト3に入る「いい女」です。山本先生の共シールも付いておりますので、真贋もご安心ください。
明日には新元号が発表され、平成も残り1ヵ月となりましたね。「高輪ゲートウェイ」的なおもしろ元号期待してます!
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